いまさらの「ポテト難民」

今年1月ごろ、とあるファーストフードチェーン店で「フライドポテトのM・L」の販売が一時休止されたことがありました。

原因は北米から輸入しているポテトが、コロナ禍や経由地の災害による物流混乱などで滞ったためで、急遽その店はなるべく多くのお客様にポテトを提供するために販売はSサイズのみに。

思うようにポテトを買えない状況から「ポテト難民」という言葉が出来て、その時は今年の流行語大賞モノかと思ったのですが、2月にはそうした状態は解消されたので、今となっては過去の話となった感もあります。

そんな時、海外産のポテトに頼らない外食チェーンは国産ポテト安定供給を消費者にはアピールしていたとか聞きました。

現在、諸事情によって小麦の価格が値上がりするような話もありますが、自給率の低い小麦は街のベーカリーさんも他人事ではない話で、さぞかし気になる事かと思います。

小麦の代わりに、米粉といった選択もあると思いますが、そもそも論で、海外からの輸入に頼りきりの日本、何か事が起きた時に食料難民になるリスクには備えたいものです。

農林水産省によると、カロリーベースの食料自給率は昭和40年は73%であったものが、直近令和2年の発表では過去最低水準の37%。

食生活が変わってお米から小麦、というのはわかりますが、よくよく調べると、例えば鶏の卵は国産だとしても、飼料が外国産だと自給しているとは見なされないそうで、96%は国内で生産されているのに、農林水産省の統計では「鶏卵の自給率は10%」。

間接的にも海外依存度が高いの品目があるのが改めて分かります。

平和な世の中が当たり前だと思っていたのが今まで。何が起こるか分からない一抹の不安を持ち続けて暮らすのがこれから。

もし海外からの食糧輸入が途絶えて、日本国内生産のみで日本人が必要なカロリーを賄う場合の試算があって、その食事メニュー例によりますと、肉や卵、牛乳は1ヶ月に数回、サツマイモ中心のカロリー摂取で朝に焼き芋、昼も焼き芋。

今だったら「いいっすね~」って言う方は多いかもしれませんね。

少し話が脱線しましたが、日本の食糧自給を考えるうえで、co-taroに納品していただいている生産者さんをもっと応援できるco-taroにならねばと改めて思いました。

参考)農林水産省「知ってる?日本の食料事情8」https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/ohanasi01/01-08.html

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